Case
阪和興業株式会社
https://www.hanwa.co.jp/
・鉄鋼、鉄鋼原料、建材、非鉄金属、石油、化成品、食品、木材、セメント、機械の国内販売および輸出入
コロナ対策として、多くの社員が在宅勤務を経験する中で、Web会議はカメラをオンにするのが常識なのか、また、相手にカメラをつけて欲しいと言ってもいいものかなど、Web会議でのルールやマナーのようなものにばらつきがあることで、社内から戸惑いの声が上がっていました。そこで、何が正解なのか、推奨されるやり方なのか、会社として指針を示したい、また、社員にも考えてもらう機会を作ろうと思いました。
■検討プロセス
まず、在宅勤務についての社内アンケートから、テレワークをよりよく運用していくための対策を検討しました。
そこで、Web会議のマナーに社内でばらつきがあること、それに対して、会社として指針を示し、また社員自ら考えてもらう機会として研修を企画することとしました。研修では、講師の話を聞くだけでなく、実際にWeb会議の色々なパターンを実体験し、感じたことを話し合うワークショップをオンラインで実施しました。
ワークショップの中で、Web会議でカメラをオンにするか等のふるまいについて、ルールにして強制するのではなく、自然に受け入れられるような方法として、社内報にマナーとして紹介する案がもちあがり、社内報編集チームが参加し、Web会議がスムーズに、またお互いに気持ちよくできる方法をマナーとしてまとめ、社内報で展開しています。
■テレワークマネジメントを選んだ理由
2018年から、障がい者のテレワーク、またテレワーク全般についてアドバイザリー契約を締結しています。今回、社内でテレワークに関する課題が持ち上がったことから、テレワークマネジメントに相談したところ、研修を実施することになりました。
人事部 北村昇平様
(編集委員感想抜粋)
ドタバタで始まり自己流で始めたWeb会議。そもそも「在宅勤務」とは?という根本を考える良い機会となりました。新しい働き方が突然開始し、戸惑いながら各自試行錯誤してきましたが、改めてビジネスマナーを見直すとともに、この働き方をどう活かしていくべきか、次の段階へ考えるきっかけとなりました。本当にありがとうございました。
当社では2020年3月2日より現在に至るまで、新型コロナ感染症対策として「新型コロナ対応特別在宅勤務」を継続実施していますが、今後も社会および企業を取り巻く急激な環境変化に適応し、その変化を成長の糧にできる企業を目指すため、より柔軟な働き方を可能にすることを目的に「平常時の在宅勤務制度」の導入を前向きに検討中です。
お客様の要望は、「Web会議の使い方を強制的なものにはしたくない。一人一人が、マナーとして、自分なりに納得して使えるようになってもらいたい」ということでした。そこで、社員の方が自分ごととして考えられるように、ワークショップ形式での研修企画を提案しました。
研修の冒頭で、「在宅勤務は働く場所が自宅になるだけ」という話をし、その上で、マナーとしてどうしていったらよいかを考えていただくようにしました。その視点で、色々なパターンでWeb会議を行っていただいた結果、社員の方々が、自ら社内でのWeb会議マナーをまとめられました。